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神経を取りたくない・MTAセメント・歯髄保存療法虫歯の治療・ダイレクトボンディング
10代 虫歯治療 VPT(歯髄温存療法)ダイレクトボンディング #48

Before

After
症例情報
| 年齢 | 10代 | 治療方法 | VPT(歯髄温存療法)/ダイレクトボンディング |
|---|---|---|---|
| 性別 | 男性 | 通院回数 | 1回 |
| 主訴 | むし歯を治したい /神経を取りたくない | 費用 |
88,000円(税込) |
| 治療のメリット | 神経を保存できる・自然な見た目・境目がピッタリできる・歯の形態を変えることができる | ||
| 治療のデメリット | 神経の状態によっては神経を保存できない場合もあります神経。大人になったらクラウン等で補強する必要があります。 | ||
治療詳細
他院で、神経に近い虫歯がたくさんあると指摘されました。その後数軒の歯医者を回って、なんとか神経を取らない方法がないか探し回り、下高井戸デンタルオフィスに辿り着いた中学2年生の患者さんです。
治療経過
-

左下7番
数ヶ月前に他院で虫歯治療が終了した患者さんです。X線写真で、虫歯があるのを確認しました。痛みが出てきたので急遽治療することになりました。 -

歯垢検知液による染め出し
虫歯が多いことにショックを受けた患者さんは、今では歯磨きを念入りに行っているので、思考もほとんど付いていません。素晴らしいです。 歯垢は接着操作を妨げます。治療前には、必ず歯垢染め出し液により歯垢を見える化し、その後ジェットパウダークリーニングにより徹底的に除去します。保険診療ではここまでする事はほとんどありません。 -

旧レジン除去
古いレジンを除去すると虫歯が見えてきました。 麻酔が完全に効いているのを確認してここからラバーダムを装着します。虫歯治療においてもラバーダム装着は必須です。 唾液や血液から歯面が汚染されるのを防ぎ、乾燥状態を保つラバーダムは、接着力を向上させるためにも大切なアイテムです。 -

完全にレジン除去する。
虫歯を数ヶ月前に治療したはずなのに歯の中は虫歯が広がっています。当院に受診される方の多くはこのような状況の方が多いです。下高井戸デンタルオフィスが患者さんに対して誠実でありたい、透明性の高い治療を提供したい理由が、こういう杜撰な治療が世の中にあまりにも多いからです。 青い齲蝕検知液で虫歯を染めて染まった部分を削ります。この工程を青く染まらなくなるまで歯にできるだけダメージがないように優しい力で丁寧に行います。この作業は時間がかかります。保険診療の短い時間で行うことは限界があります。 -

露髄
まだ虫歯は残っていますが、神経が見えてきて出血してきました。 -

完全に天蓋部を取り除きました。
例え、齲蝕検知液で染まらなくなっても象牙質には電子顕微鏡で見れば細菌が繁殖しています。ですので完全に青く染まる部分は取り除きます。そこに妥協はありません。多少染まる部分があっても手の感覚で硬さがあればそれ以上削らなくても良いという説もありますが、当院は完全除去します。 -

アンダーカット部を確認
かなり歯は薄くなっています。大人になればセラミックで補強が必要になるでしょう。しかし患者さんはまだ中学2年生で、歯も完全に生え切っていないので、今できることを最大限におこなっています。 -

MTAセメント
クラッシックですが粉タイプのMTAセメントを使います。MTA成分が高ければ高いほど歯髄保存療法の成功率が上がると考えています。市販のMTAセメントにはMTA成分の低いものもあります。 -

ダイレクトボンシング
歯が生える途中なので、歯茎から出ている歯の高さがありません。そうするとクランプがかけられないのですが、なんとか工夫してクランプとラバーダムをかけています。ここは維持と覚悟です。唾液が侵入しないようにラバーの隙間を青いレジンで封鎖します。
ダイレクトボンディングを検討されている方は、こちらのページをご覧ください。

