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審美歯科・セラミック治療神経を取りたくない・MTAセメント・歯髄保存療法
20代 虫歯治療 セラミックアンレー

Before

After
症例情報
年齢 | 20代 | 治療方法 | セラミックアンレー/MTAセメント |
---|---|---|---|
性別 | 女性 | 通院回数 | 3回 |
主訴 | むし歯を治したい。神経をとりたくない。 | 費用 |
220,000円(税込) |
治療のメリット | 神経を保存できる。歯を削る量を少なくできる。自然な形にできる | ||
治療のデメリット | 術後、一時的に染みることがある。健全残存資質の量によってはクラウンになる場合もある |
治療経過
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質の悪いセラミックインレー
数年前に6番に他院で入れたセラミックインレー。 違和感があるとのことでした。 セラミックの境目は、ピッタリしていません。 費用はそれなりにかかっているはずです。 セラミックだからいい治療というわけではありません。誰がどう治療するかによって結果は大きく変わります。 -
質の悪いセラミックインレーを除去
古い詰め物と、虫歯を除去します。残った歯質を観察します。虫歯ではないけれど薄すぎる歯質は後でヒビが入り割れる原因となりますので削ってしまう方が予後はいいです。 -
露髄
齲蝕検知液を使いながら、健康な歯質はできるだけ削らない、虫歯の部分は確実に削るという事を、愚直に実践します。 その結果虫歯を完全に除去しましたが露髄しました。 -
MTAセメント充填
マイクロスコープで神経の状態を確認しました。 白っぽい神経に毛細血管を確認しました。2分で自然止血しました。よって歯髄温存療法が可能と判断しMTAセメントを充填しました。 -
スーパーボンド
MTAセメントが硬化するには140分、初期硬化は2分30秒ですが、象牙質との強固な接着を期待してスーパーボンドにてMTAセメントをカバーします。 -
仮充填
削った面を覆うために、レジンにて仮充填してその日の治療は終わりです。 -
2回目の治療
違和感などの自覚症状がない事を確認して、セラミックのアンレーで修復するために歯を削っていきます。 -
IDS(象牙質面の処理)
IDS(Immediate Dentin Sealing) 削った象牙質面は即時にレジンコーティングします。 これをすることによって、術後の知覚過敏抑制、セラミックの接着強度の向上を狙います。 -
型取り
シリコン印象材を使って、精密に型取りします。 約10日ほどでセラミックが完成します -
e-MAXアンレー
水を1滴支台石膏模型に垂らし。セラミックをはめて、逆さにして振ってもセラミックは落ちません。 それくらい適合精度が高いです。 インスタグラムでその動画をご覧いただけます。 https://www.instagram.com/reel/DIgIBhTSLeW/ -
3回目の治療
ラバーダムをセットして歯垢染め出し液を使って歯垢を見える化し、ジェットパウダーにて歯垢を完全除去します。接着阻害因子をできるだけ排除したらようやく接着操作に進みます。 -
レジンセメント硬化
紫外線に反応して硬化するレジンセメントを使います。光硬化型レジンセメントは酸素を遮断すると確実に硬化しますので、酸素遮断剤を塗布して完全硬化させます。 -
余剰レジンセメントの除去
レジンセメントは歯の色をしていますので、取り残しやすいです。取り残しがあると歯垢がつきやすくなります。歯石を除去する「キュレット」という刃がついている器具ではみ出して固まったレジンセメントを丁寧に剥がしていきます。下高井戸デンタルオフィスは、こういった処置までも丁寧に行います。 -
隣接部のレジンセメント除去
歯と歯の間に残っているわずかなレジンセメントをノコギリ状の刃がついている研磨用ストリップで除去します。レジンセメントは硬化すると本当に取れないのでこの器具を使うとレジンセメントを簡単に除去できます。 他院治療例でレジンセメントを取り残してフロスが入らない、フロスがちぎれるという事例をたまに見かけます。 -
境目の研磨
セラミックと歯質の境目を丁寧に研磨します。エナメル質を傷つけない研磨器具を使います。 -
咬合面観
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側方面観
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完成
後日、歯とセラミックの境目をひたすら研磨します -
4回目の治療
1週間後に噛み合わせを確認します。 もう一度噛み合わせを厳密に調整します。 もし当たりが強いと、「熱いものが沁みる」 「噛むと痛い」などの症状が出ることが多いです。 -
はみ出した接着剤も丁寧に除去してあります