Case Study

症例

お悩みから探す:

診療科目から探す:

新着情報

カテゴリー:

神経を取りたくない・MTAセメント・歯髄保存療法

10代 小学生の虫歯治療 VPT(歯髄温存療法)ダイレクトボンディング#1

Before

After

症例情報

年齢 10代 治療方法 VPT(歯髄温存療法)/ダイレクトボンディング
性別 女性 通院回数 3回
主訴 むし歯を治したい /神経を取りたくない 費用

170,500円(税込)

治療のメリット 神経を保存できる・歯を削る量を少なくできる・自然な見た目・境目がピッタリできる
治療のデメリット 術後、一時的に染みることがある。神経を保存できないこともある

治療詳細

世田谷区松原に移転して下高井戸デンタルオフィスを新規開院して最初の歯髄温存療法(VPT)とダイレクトボンディングの症例になります。
下高井戸デンタルオフィスでの歯髄温存療法(VPT)の症例番号は#1です。
この患者さんは小学校2年生。移転前の板橋区のシエル歯科クリニック時代の患者さんです。虫歯が大きく歯髄腔が広いので、抜髄になる可能性がありました。両親と相談の結果、神経を取らないで済む治療をしたいと言うことなので、露髄した場合はMTAセメントを用いたVPT(歯髄温存療法)と、ダイレクトボンディングによる修復をすることになりました。

治療経過

  • 歯垢の染め出し

    歯垢が赤く染まっていることがわかります。 これをジェットパウダークリーニングによって完全に除去します。汚れの上に接着剤はつかないからです。
  • ラバーダム装着後、虫歯をとる

    ラバーダムを装着し、唾液や血液を排除して治療します。虫歯は青い齲蝕検知液に染まっています。
  • 露髄

    虫歯を完全に取り切ったところです。神経が露出していますが、自然出血はしませんでした。神経の色も白っぽく毛細血管を歯科用顕微鏡にて確認し、歯髄温存療法できると判断しました。
  • MTAセメント

    下高井戸デンタルオフィスではBioMTAセメントを使っています。BioMTAセメントは滋賀の変色を起こさない優秀なMTAセメントです
  • スーパーボンド

    BioMTAセメントは硬化まで140分かかるので、スーパーボンドでカバーします。スーパーボンドは7〜8分で象牙質と接着します。ここで仮充填をして1日目は終わりです。ここまで60分かかりました。後日仮充填を削ってダイレクトボンディングをします
  • ダイレクトボンディング(レジン充填)

    スーパーボンドが硬化したら、レジン充填をします。 天然歯の滑らかな曲線を表現してレジンを詰めていきます。今回はトクヤマのエステライトアステリアを使いました。
  • 最終研磨

    後日、噛み合わせの確認と仕上げ研磨をして終了です。丁寧に研磨すると歯垢がつきにくく虫歯予防になります。

執筆者情報

写真:瀧本 将嗣

院長/歯科医師

Masatsugu Takimoto

【経歴】
1997年 広島大学歯学部卒業
2004年 シエル歯科クリニック開設
2007年 医療法人社団瀧の会設立

【所属学会】

  • 厚生労働省認定臨床研修指導歯科医
  • 日本臨床歯周病学会 認定医
  • 日本歯周病学会
  • アメリカ歯周病学会(AAP)
  • 日本先進歯科医療研修機関(JIADS)

歯周病系の学会やスタディグループに所属し歯周病治療やインプラントの研鑽を積むが歯髄保存やダイレクトボンディングも得意とする。
長持ちする治療をモットーに、できるだけ患者ニーズに応えられるようにしている。